X-ray Astronomy Group
Department of Earth and Space Science, Graduate School of Science Osaka University
ASTRO-H搭載X線CCDカメラ(SXI)
ASTRO-H −世界をリードする日本の次期X線天文衛星−
ASTRO-Hは日本で6番目のX線天文衛星であり、2015年度内の打ち上げを目指して開発中である。3種類のX線望遠鏡と4種類のX線検出器により、
1. 軟X線(X線エネルギーレンジ 0.3-10keV)における超高分解能分光観測
2. 硬X線を含む広い波長域 (X線エネルギーレンジ 0.2-80keV) での撮像観測
3. 世界最高感度の軟ガンマ線(エネルギーレンジ 10-600keV)観測
という、いずれも世界初となる優れた観測性能を持つ。
ASTRO-Hで期待される科学的成果
代表的なものとして、
1. 銀河や銀河団内部の高温プラズマ状態を詳細診断することで、
その形成および進化過程を解明する。
2. ブラックホールや中性子星について、X線放射のドップラーシフトや
時間変動などから、近傍の物理状態を明らかにする。
3. 超新星残骸や銀河中心領域などの非熱的拡散X線放射の撮像により、
宇宙線加速のメカニズムにせまる。
4. 軟X線観測では発見できなかった、光学的に厚い吸収物質に埋もれた
活動銀河核を探査し、硬X線における宇宙X線背景放射の起源を明らか
にする。
があげられる。しかし上記はあくまで一例であり、X線を放射する全ての天体が観測対象である。
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