X-ray Astronomy Group
Department of Earth and Space Science, Graduate School of Science Osaka University
X-ray Astronomy Group
Department of Earth and Space Science, Graduate School of Science Osaka University
XIS(X-ray Image Spectrometer)
•XISは「すざく」に搭載されているX線CCDカメラである。この検出器は0.2~12keVのX線を捉えることができ、X線イメージの作成とスペクトルの取得を目的としている。
•「すざく」は全部で4台のXISを搭載している。そのうち3台が「表面照射型CCD」と呼ばれるものであり、残りの1台が「裏面照射型CCD」と呼ばれるものである。両者の違いはX線の入射してくる方向であり、表面照射型では電極側から、裏面照射型ではその反対側からX線は入射してくる。
•常深研究室はX線CCDの開発の中心
活動内容の例(地上試験)
•性能評価試験
–X線CCDを駆動させる最適な電圧の値、広いエネルギー帯域での信号波高値やエネルギー分解能のエネルギー依存性の調査
–出来上がったCCDカメラが正しく機能するかを確認し、もし問題があればその原因と解決策を模索する
•放射耐性試験
–X線天文衛星に搭載される機器は非常にデリケート。したがって、宇宙からやってくる宇宙線の影響は無視できない。そこで、地上でどれくらいのレベルの放射線に耐えれるかを調べ、その結果を元に、実際宇宙に出た時に、どれだけ性能が変わるかを予測する
XISを用いた較正解析
•すざくが宇宙空間に滞在している間、フィルターに汚染物質(コンタミ)が付着して検出効率の低下を招く(特に低エネルギー側で顕著)。
•付着した汚染物質の組成・量を調べ、その結果をキャリブレーションに反映させる。
•X線天体(例:中性子星RXJ1856、Cygnus Loop)からのX線スペクトルを作成し、過去の観測のデータも使ってコンタミの量を測定する。
•解析して得られた情報はテレビ会議・メーリングリストなどを通じて他機関と情報を公開し合い、キャリブレーションのデータベースを随時更新している。