恒星の集団が星団をつくるように、宇宙には数10個から数100個の銀河が集中した銀河団とよばれる構造があります。銀河の間の空間には何もないように見えます。しかし、X線で全天を観測した結果銀河団が明るいX線源であり、そのX線放射の起源はが、銀河間の空間にみちた数千万度の高温ガスであることがわかりました。ブラックホール、中性子星の発見とともに、X線天文学の最大の成果です。
可視光でみたへびつかい座銀河団
中心にある巨大銀河と、多くの銀河が集中している様子がわかります。(提供CXO/NASA)
X線でみたへびつかい座銀河団
銀河間の空間をみたすようにX線放射がみられます。数千万度の希薄なプラズマからの放射です。(提供CXO/NASA)